安住寺だより

第29号

平成23年3月11日「東北地方太平洋沖地震」発生

このたびの東日本大震災にて被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
想像を絶する大変な被害に誰もが目を疑いました。
今現在も被災地で困難な生活をしいられている方が多く、また新潟県にも避難所が設置され今後も避難される方が増えることと思います。

わが県は近年、2度にわたる大地震を経験し全国から多くの支援、励ましを頂きました。今後、その経験を活かして日本の復興のため、私たちにできることを探していきたいと思います。

安住寺

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涅槃会(ねはんえ)法要と彼岸会(ひがんえ)法要

「涅槃会(ねはんえ)」法要
2月15日は お釈迦さまの命日です。この地方では月遅れの3月に法要を行い、ご供養のだんごを皆で分けあう習慣(おだんごまき)があります。

「彼岸会(ひがんえ)」法要
移り行く季節の中で、先祖から頂いた命と大自然に感謝し、お釈迦さまの悟りの世界に渡るべく精進し先祖供養をします。

おだんごまきは中止に
安住寺では毎年3月15日に近い日曜日にお釈迦さまの命日の法要、「涅槃会」を予定していますがこのたびの大震災に配慮して、おだんごまきは中止といたしました。
今年は13日の予定で、すべて準備は整えておりましたが涅槃会法要を家族のみでお勤めし、合わせて震災の犠牲に遭われた方々のご供養をいたしました。
 

お釈迦さまの命日「涅槃会」今年は家族のみでお勤めしました

 

梅花講の皆さんと だんご作り
準備はできていましたが・・・

    

春彼岸法要
春分の日、春彼岸の中日には本堂で先祖供養、年回の法要を行っています。
この日も、法要のあと震災犠牲者の方々に集まった皆様で黙とうしご供養しました。
この日から本堂に募金箱を設置し、安住寺からも被災地へ義援金を送りたいと考えています。どうか皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
   

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長野県北部の地震による被害

もうひとつの大震災

連日報道される大津波、原発事故のニュースの陰であまり知られていないともいえる、もうひとつの大震災。
東日本大震災の翌朝、3月12日、長野県北部と新潟の県境で発生したこの地震(震度6強)により、近隣の寺院も大変な被害に遭いました。(両県の全半壊家屋は80軒以上とのこと)
上越方面では、特に松代・松之山地区、上越市大島区での被害が大きく、建物はもちろん、地面の亀裂や沈下、また水道は断水しています。

かなりの積雪により水道の復旧作業はいつのことになるかわからないとのことでした。 世界中の関心が東北地方に集中しているとも言えるほどの被害の陰で最大震度6強、その後震度6弱の余震も数回。その震源に近い長野県栄村の被害状況が気にかかり、パソコンで検索すると恐ろしい被害であることがわかります。

テレビ等でほとんど報道されておらず、復興どころか義援金も集まらないのではないかと思われてなりません。 不思議なことに気象庁はこの長野県北部の地震に対して命名すらしていません。(東北沖の地震は、「東北地方太平洋沖地震」と命名し発表)はたして国の支援は行き届くのでしょうか?

ただ幸いなことに犠牲者は一人も出ていないのが唯一の救いです。
しかしながら東北の被害は我が国、日本にとっての一大事であり、国民が総力を上げて立ち向かわなければならない非常事態に直面しています。新潟県にも今現在約8千人以上の被災者が避難されていますが避難生活が解消される目処は立ちませんし、避難所での生活が長引けば肉体的、精神的な疲労、不安から様々な問題が発生することも考えられます。日本人のがまん強さ、助け合いの心で支え合い、秩序を保ち、この困難を乗り越えていければと願ってやみません。

お願い
長野北部と新潟の県境付近での地震に関して、こちらも大変な被害であったことをお伝えするためにあえて写真を掲載させていただきました。
他の地区での被害の様子や義援金の募集等、インターネットで検索されるか、行政に問い合わせていただきたいと思います。

 

松代・洞泉寺さま
玄関の柱は裂け、大黒柱の柱石が砕けています

 
   
   

上越市大島区の大日庵さまにて青年会の仲間と片付け作業をお手伝い。天井張が崩落し大変な被害でした。

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護持会総会(義援金について)

 

4月9日、安住寺護持会総会を開催し昨年度決算、本年度予算を審議いたしました。あわせて新役員の紹介と被災地へ基本金積立金より30万円を「義援金・檀信徒一同」として寄付することを議決いたしました。
檀信徒の皆様におかれましては別紙にてご確認いただきますよう宜しくお願いいたします。

護持会長 小川孫宏
副会長 矢代保治
副会長 目崎敏昭(新)
監事 目崎伊清男
監事 矢代 武(新)

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佐渡研修旅行 昨年、曹洞宗青年会の仲間たちと佐渡の寺院を訪問しました。

研修旅行にて素晴らしい寺院を四か所訪れることができました。
その中で今回紹介した清水寺(せいすいじ)は大同3年(808年)覧応法師が京都から布教のおり、京都の清水寺を模して建立したといわれる寺。
救世観音を祀る「救世殿」は驚きと衝撃、と同時に寂しさを感じずにはいられません。後継者がなく、信者の方々が管理しているようです。
長い歴史を見守り続け、やがては荒廃していく運命ですが、お参りすることが出来て感激しました。

次回は「能楽の祖」といわれる「世阿弥」が過ごした寺院を紹介したいと思います。佐渡は歴史の宝庫でした。

 

①到着して門をくぐると石段がはるか先まで・・・! 皆、驚いてカメラを構えます。

 

②どこまでも続く石段は巨木化した杉に押されて浮き上がり、傷みと共に長い年月を感じます

 

③中間地点でしょうか?山門が見えてきました!
まるで別世界に迷い込んだかの様な雰囲気に・・・

 
④ようやく山門に到着。人の気配はなく手入れもしていない様子。その先に巨大な建物が見えます!

 

⑤真言宗 清水寺「救世殿」(ぐぜでん)
京都の清水寺を模して建立したといわれるその姿には本当に驚きました。あまりの迫力に圧倒されます!


 
⑥「救世殿」内部の様子。境内には誰一人いませんが、 お参りしてから入らせていただきました。 雨風にさらされ材木の痛みが激しく残念でなりません。 おそらく元の状態は、朱塗りの荘厳な建物であったことと思います。

 

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