安住寺だより

第37号

ご挨拶
皆さまにとって 本年が良い年となりますよう お祈り申し上げます

平成二十六年 新しい年を迎えました

大晦日には本堂で除夜の鐘をつき、年が明けると、まずは若水を本尊様にお供えして国家と世界の平和、人々の幸福を祈る祝祷諷経、般若心経を唱えます。
その後、お集まりの皆様に改めて新年の挨拶を申し上げて乾杯となり新年を祝います。
夜が明けて元旦の朝は地元、西ノ入の共同年賀。翌二日、三日と寺年始受けが恒例となっており年の始めは慌ただしく過ぎ去っていきます。

新年を迎えるたび、今年が良き年となるように念じながら、お陰様で私も42年の長きに渡り檀信徒の皆々様と歩んでくることができました。今少し頑張って勤めさせて頂きます。

春はまだ先のことのようですが、あっという間に季節は移り変わり過ぎ去っていきますね。
日々大切に過ごしたいものです。

近年特に思うことですが、地球全体が気候変動、天変地異に脅かされているような気がしてなりません。災いは少なく 実り豊かであるよう願いながら共に助けあって過ごしましょう。

平成26年元旦
安住寺住職 薩美帰一



先月12日に降った初雪であっという間に雪景色へ (根雪になりました)



7月、盆参りのころ



5月~6月ごろの境内「花つみ地蔵」



西ノ入 盆おどり 子どもたちの ちょうちん行列

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晋山結制法要

山室地区「福昌寺様」

昨年10月27日の吉辰、台風一過の晴れ間に山室地区、福昌寺様で晋山結制が行われました。十八代泰典方丈様からお弟子の泰彦方丈様へと世代交代され、十九代住職となりました。
前住職様はかつて柏・刈の戦後教育を受けた方なら良くご存じの先生です。
その教員生活は特に野球、スキーの指導で今も「伝説の人」ですが、ご高齢となりこのたび住職を引退されました。その祝会の法要に私は大切な配役を依頼され、ありがたくお勤めさせていただきました。

新たに住職となった泰彦さんは柏崎社会福祉協議会に勤務され活躍中であり、少子高齢化の時代、誠に大切なお仕事との兼務となりますが、さらなる活躍をご期待申し上げます。

木沢地区「花栄寺様」

昨年10月10日、木沢地区花栄寺様も同じく晋山結制が行われ、九里慧明方丈様から二十七代目となる悠禅方丈様へと受け継がれました。 新住職となった悠禅方丈様は、先代ご住職と同じく布教師として活躍中であり、今後ますますの活躍が期待されています。 福昌寺様、花栄寺様このたびは誠におめでとうございます。


福昌寺19代住職となった浅野泰彦方丈様


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御開山五百回忌法要 矢田地区「寿慶寺様」

昨年11月19十九日市内矢田の寿慶寺様にて安住寺と同開山の曇芳文譽大和尚五百回忌法要が行われました。その大導師という大役の依頼を頂き、報恩の誠を捧げて参りました。ご住職の黒金道雄老師はかつて私の宗務所長時代に人権主事を勤めて頂いた間柄でもあり、同門の寺でもあります。 御開山様は寿慶寺、安住寺、木沢の花栄寺を一代で開かれたという驚異的な人物です。安住寺では平成12年に先代嘉雄方丈の三十三回忌と合わせて報恩供養を、花栄寺様は一昨年10月に開創五百年法要を行いました。

津波による大変な被害のあった荒浜地区に大きな観音様が建立されました。
高さ約9mの観音様ですが、この地域をおそった津波はそれを上回るほどの高さだったそうです。この地区は集団移転の対象となり、居住は禁止されました。

仙台市ではおよそ2,000世帯が移転をせまられ、この荒浜地区の800世帯もすべて含まれています。 行政の決定とはいえ、「帰りたい、ふるさとを守りたい」という願いを感じずにはいられません。荒浜地区再生、希望のシンボルとして黄色いハンカチが風にゆれていました。

看板には移転を希望する人も、荒浜に住み続けることを希望する人も、「ふるさと荒浜が大好きです」といったメッセージが書かれています。

予定ではこの場所は海岸公園になるそうです。安心して住める場所への移転を希望する人たちにとっても、ふるさとを想う気持ちは強くあるのが当然で、復興への道のりも簡単なものではないと、あらためて考える機会になりました。

三ヶ寺とも長い風雪に耐え、今日も存続しているのは有り難いことです。共々ご開山さまに恥じないように護山の念を深め、檀信徒の皆様と共に歩んで参りたいと思います。


法要が無事に終え、寿慶寺様ご家族で記念撮影 おめでとうございます。


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二回目となる落語会を開催

昨年の観音講にて午後からは楽しい落語会を開催しました。
社会人落語日本一の実力をもつ、自称「落語愛好家」三流亭楽々さんをお招きしました。
元警察官という経歴をもち、振込め詐欺防止落語などを創作されるなど、日々いそがしく活躍されています。
プロの落語家ではないといっても、桂分枝師匠が絶賛されたという実力は本物です。
素晴しい落語の世界にお集まりの皆さんが引き込まれるかのごとく楽しいひと時となりました。

プロフィール紹介
高座名 三流亭楽々(さんりゅうてい らくらく)新潟市出身
昭和47年4月 新潟県巡査拝命
昭和49年8月 新潟落語会入会
昭和63年より 交通安全、防犯落語や振込め詐欺防止落語などを創作
平成23年3月 新潟県警を3年残して早期退職(退職時 新潟県警部)
平成23年4月 新潟県防犯アドバイザー委嘱
平成23年9月 第3回社会人落語日本一決定戦準優勝
平成24年9月 第4回社会人落語日本一決定戦優勝
平成25年4月 NHK新潟ラジオ「朝の随想」金曜日

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ご報告

本堂の位牌堂を改修
お檀家さまから寺位牌安置をご希望されることが近年多くなり、このたび少し増設しました。ケヤキの棚板を岡田地区川上材木店小山正美様より、また壁クロス貼りを更信住建 深井 貢様より御寄進頂きました。 厚く御礼申し上げます。

小山正美様、深井 貢様ありがとうございました。
寺位牌を安置されたい方はご連絡ください。


ご近所、高橋さんの畑にて
昨年もたくさんの野菜をごちそうになりました。いつもありがとうございます。

我が家のためにたくさんの野菜を育ててくださいます。
収穫することの喜びは子ども達にはとても良い思い出です。
焼き芋が大好きでサツマイモ掘りに朝から興奮ぎみでした。高橋さんごちそうさまでした。


次男が誕生しました
11月9日、第3子が生まれました。
名前は「航成」こうせいといいます。
皆さまよろしくお願いいたします。

祐元



蔵を解体して小屋を新築
安住寺には昔、山門代わりに二棟の蔵が向き合い建っていたそうですが、大正9年に現在の庫裡脇に改造して移転と記録があります。近年の大震災にて傾きがひどくなり、解体して物置小屋に建て替えました。
古くから寺に備わる貴重な品々は二階に納めることができました。一階は除雪機の格納庫と倉庫となります。
工事を請け負ってくださった石塚組様、小山板金様ありがとうございました。

解体中の様子 長年の使用に耐えてきましたが外壁をはがすとご覧の通り、土壁や柱はボロボロでした



立派な小屋が完成 作業してくださった皆さんありがとうございました

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優美に「おいな踊り」飯塚邸で上演会

南鯖石地区に古くから伝わる「おいな踊り」は一時途絶えたがコミセンの事業として復活し、このたび保存会の皆様により市史跡・飯塚邸で上演会が開催されました。

おいな踊りは笛や太鼓の鳴り物がなく、男女が交代で音頭をとる優美な念仏踊り。
歌詞や踊りの所作から「三階節」の祖型とも言われ、1973年に市無形文化財に指定。大きな傘をさしながら音頭を取り、踊り手が輪になって優美な踊りを披露しました。

参加者は「子どもの頃みんなで一緒に踊っていた。返し歌が自然に口に出てくる」と懐かしんでいました。この日は地区特産の「土垂いも」を使った「おいな汁」が振る舞われ、飯塚邸は笑顔の絶えない一日となりました。

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新春の行事予定

涅槃会(ねはんえ)「だんごまき」
3月16日(日)
午後1時半より法要・だんごまき
(2月15日はお釈迦さまの命日です。安住寺では毎年3月15日に近い日曜を予定)
春の彼岸法要
3月21日(金)春分の日
先祖供養・年回法要
午前10時より法要・おとき
(とうば供養をご希望の方はご連絡ください)

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編集後記

11月9日、その日を迎えました。思っていた通り3人目の孫は男の子。

よろこびもつかの間、長らく主婦業を廃業していたため、何をどうしていいやらさっぱりわかりません。台所で行ったり来たり、うろうろするばかりです。そんなおババの姿を心配してか、力持ちの長女が腰痛持ちの私に代わってお手伝いしてくれます。年末年始と目が回るような毎日ですが、孫のおかげでまだまだボケずにすみそうです。

寺族 玲子


次男の誕生にうれしいやらいそがしいやら大騒ぎです

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