安住寺だより

第38号

久しぶりに雪の少ない冬でした

平年より少ない積雪に「今年は雪が少なくて楽だねぇ」そんな会話がよく聞かれました。
多い時でも2メートル積もったかどうか・・・ いつもは「安住寺豪雪だより」といった感じでしたが、今年は心身ともに穏やかな春を迎えることができました。

しかし関東方面各地では数十年ぶりの大雪。お気の毒としか言いようがありません。
私の知人宅の車庫が雪の重さで崩壊。車も廃車になった話を聞きました。
自然のなかで共に生きる(生かされている)ことは、時としてたいへんな目に合うこともあるのだと考えさせられます。(たよりを編集中に、南米チリ北部で巨大地震発生のニュース)
近年、特に大規模な自然災害に遭遇するたびに人間の無力さ、命のはかなさを痛感します。
失われた命は決して帰ってきません。
しかしたとえ時間がかかってもそれを跳ね返す力と智慧、希望を失わず、前に進んできた人々の営みは偉大であると思います。


涅槃会(ねはんえ)の法要
お釈迦様が亡くなった時の様子を描いた「涅槃図」(ねはんず)を掛けて、おだんごをお供えします

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「だんごまき」涅槃会(ねはんえ)

お釈迦様の命日のご供養です。
今年は3月15日に行いました。皆様から頂いたお米で作っただんごとお供物をお供えして、いっしょにお参りしました。


だんご作り
真っ白なだんごがおいしそうです



ゆで上がってから二日間、乾燥してでき上がりです



お供物を皆で分け合う「だんごまき」は大騒ぎに



「未来の希望、地域の宝」 また来てくださいね

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春の彼岸

「暑さ寒さも彼岸まで」とはいいますが、安住寺の春彼岸はまだ雪が多く残り、墓参りはできません。
例年にない少雪でも、お墓はまだまだ雪の下。
しかし、この時期になると市街地方面の方が訪れては墓地を見て驚きます。
暖かな春を感じると同時に、ご先祖への感謝の気持ちや、ふるさとを思う気持ちが自然に体を動かすのでしょう。
「やっぱりまだ雪があるんですねぇ!」
残雪の多さにも、ふるさとのなつかしさを感じるようです。

彼岸とは「かなたの岸」つまり「さとりの世界」を表します。
その理想の境地にわたるべく努力し、心がけるべき教えがあり、それには六つの徳目が示されています。

  1. 布施(ふせ) 与える喜びを知ること
  2. 持戒(じかい) してはいけないと思うことをしない
  3. 忍辱(にんにく) 感情に流されず、辛抱強くつとめる
  4. 精進(しょうじん) するべきことに少しずつでも励むこと
  5. 禅定(ぜんじょう) 心穏やかに日々を過ごすこと
  6. 智慧(ちえ) ものごとの道理を正しく理解すること

この教えにそって日々、心を安らかに実践していきたいものですね。


春彼岸の中日には年回に当たっている方の合同供養も行いますので電話にてお申し込みください
彼岸法要のあと、おときをご用意します

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「桜の鉢植え」をお借りしました 行兼の達ェ門家、高橋秀典さんより

高橋さんはたくさんの植木を育てていて、正月には真っ赤な美しい花をさかせたボケを、続いて先日には、大きな桜の鉢植えを 「寺に訪れる皆さんに楽しんでほしい」と お持ちくださいました。




可愛らしい小さなつぼみ がたくさんついています
大切にお借りします ありがとうございました

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お釈迦さま 降誕会(ごうたんえ)

4月8日はお釈迦さまの誕生日です。
安住寺では月遅れの5月8日、お祝いの甘茶を用意しています。
お花で飾られた「花御堂」に、お釈迦さまが右手で上を指し、左手で下を指した「誕生仏」を置き、ひしゃくで甘茶を頭上よりそそいでから頂きます。
これは「お釈迦さまは生まれてすぐに七歩あゆみ、天と地を指さして、天上天下唯我独尊と言われた」
「お釈迦さまの誕生を喜んだ龍が天から甘露の雨を降らせた」
というお話を模しています。

現在よく使われる甘茶はヤマアジサイの変種で「小甘茶」と言うそうです。
とても手が掛かっていて、不思議な甘味のあるお茶ができ上がります。
皆さま、ぜひお参りください。

※天上天下唯我独尊(命とは何も加えずとも尊いのだと気付くことの大切さを教える言葉)


小さな「花御堂」(はなみどう)のお釈迦さま「誕生仏」に頭上より甘茶をそそいで、誕生をお祝いします

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春 旅立ちの季節ですね

統合してこの春3年目を迎える鯖石小学校。
卒業式を迎えて、いつもは元気な声が響く校舎にこの日、卒業生は堂々とした立派な姿を見せてくれました。

6年間の思い出を振り返ると卒業生とご両親はもちろん、在校生にも涙を浮かべる子がいます。お別れのさみしさと感謝の気持ち、大きな希望に少しの不安を隠して旅立ちの季節。素晴しい卒業式でした。

この時期、田畑はまだ雪の下、もちろんお墓参りもできませんよ。地域の皆さん、学校行事に足を運んでみませんか?


男子6名、女子8名、計14名は卒業証書を手に、皆それぞれの目標を大きな声でのべました
合唱の歌声の素晴しさ、堂々としたその姿にとても感激しました

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元気いっぱいの園児たち

旧南鯖石小学校が統合し、少しさみしくなりましたが、南鯖石保育園の子どもたちは皆、いつも仲良く元気いっぱいです。
小規模の保育園で、特に発表会などは驚きの連続です。一人ひとりが主役級の活躍。
毎日がんばって練習したことを笑顔で楽しそうに披露してくれます。

転勤される先生方と「お別れする」ということが、まだよくわからない子ども達には「先生どうして泣いているんだろう?」といったところでしょうか。
地域にとって、小さな子どもたちはとても大きくたのもしい存在ですね。


入園式の様子
地域の子育てには欠かすことのできない保育園
いつもながら先生方の指導には頭が下がります

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護持会総会(世話人会議)

4月5日、安住寺護持会総会を開きました。昨年度の活動報告、前年度決算、本年度予算、27年の退董式及び晋山式について審議いただきました。

壇信徒の皆様方におかれましては別紙にてご確認いただきまして、ご理解とご協力の程をよろしくお願いいたします。

檀頭 小川孫宏
住職 薩美帰一

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高柳の冬は楽しいですよ

高柳ガルルスキー場は小さなゲレンデですがシーズンに入ると週末は子どもを連れた家族でにぎわいます。道具もすべてレンタルできるので気軽に楽しめますよ。

とても好評なのがスキー教室です。
指導員の方は親切、ていねいな指導で初めてスキーを履く子どもがすぐに滑れるようになります。スキー授業で訪れる学校の生徒さんたちも多く見られます。
そり専用の場所もあるので、まだスキーはできない小さな子どもたちも喜びますよ。
ゲレンデを楽しんだ後は車で3分「じょんのび村」で温泉と食事をどうぞ。まだ訪れていない方は来シーズンにはぜひお出かけください。


そり専用の広場があります
斜面を登るとかなり迫力があり、大人もいっしょに楽しんでいます
レストランの人気メニュー「王国バーガー」もぜひどうぞ


「雪まつり」がスキー場のすぐとなりで毎年開催されています。 前夜祭では雪上花火の打ち上げ。 冬場の澄んだ空気の中で見上げる花火はとてもきれいで、遠方からのツアー客も訪れます。 大勢で力を合わせて「巨大餅つき」つきたての餅が振る舞われます。 地元グルメを中心とした屋台がならび、雪上特設ステージではよさこい演舞やヒーローショーなどで楽しい二日間となります。


仮面ライダーの登場に子どもたちが熱狂しました

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編集後記

早いもので三番目の孫が生まれて五カ月が過ぎました。この冬インフルエンザにかかり、薬も飲めない乳幼児には危ないところでしたが無事に回復。ほっと一安心・・・と思うと今度は長男が感染。しばらくたいへんでした。

しかし長女はなんともなく健康そのもの。不思議ですよね。すっかりお姉さん気取りで、お手伝いしてくれるのはいいのですが、かえってじゃまになることも・・・まぁそれはいいとして、本当にたくましくなりました。孫たちの成長の早さに感心していると、自分もそれだけ年老いていくことに不安を感じる今日この頃です。

最近歳のせいか昨日のことが思いだせない・・・いや、きっと気のせいです。子どもの発育の早さとくらべると、老人はゆっくり、のんびりと老化していくのです。そうに違いありません。そう思うと少し元気が出てきました。まだまだがんばれそうです。

寺族 玲子


一帆(かずほ 長男5歳) 優月(ゆづき 長女7歳) 航成(こうせい 次男5ヵ月)

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