安住寺だより

第35号

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大本山總持寺(そうじじ) 授戒会(じゅかいえ)の報恩供養
御両尊献粥(ごりょうそんけんしゅく)諷経導師(ふぎんどうし)を拝命

4月15日、御開山「瑩山禅師様」と二祖「峨山禅師様」の法恩供養導師を拝命し、大本山總持寺にてお勤めさせていただきました。

千畳敷きの「大祖堂」で

安住寺先代嘉雄方丈と母ミチの供養を大本山監院乙川暎元老師がお勤めくださいました

瑩山禅師様と峨山禅師様への報恩供養導師という大役を拝命しました 一生に一度のご縁に感謝いたします

法要を明日に控えて、お祝いの上膳(あげぜん)をいただきました


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彼岸(ひがん)を迎えるということ

彼岸とは「かなたの岸」つまり「さとりの世界」を表します。 その理想の境地にわたるべく努力し、心がけるべき教えがあり、それには六つの徳目が示されています。

  1. 布施(ふせ) 与える喜びを知ること
  2. 持戒(じかい) してはいけないと思うことをしない
  3. 忍辱(にんにく) 感情に流されず、辛抱強くつとめる
  4. 精進(しょうじん) するべきことに少しずつでも励むこと
  5. 禅定(ぜんじょう) 心穏やかに日々を過ごすこと
  6. 智慧(ちえ) ものごとの道理を正しく理解すること

この教えにそって日々、心を安らかに実践していきたいものですね。
曹洞宗の梅花流詠讃歌には「彼岸御和讃(ひがんごわさん)」という曲があります。
この曲は、私たちの現実の生活を通して彼岸の意味を考え、実践すべき六つの徳目をやさしい言葉で詠っています。
その歌詞と意味内容を紹介します。

彼岸御和讃(ひがんごわさん)

(一)
山川険しき 世なれども
仏の教え ひとすじに
彼岸に至る しあわせよ
ああ あめつちに 陽はうらら
久遠の救い ここにあり
(一)
私たちが生きていくには様々な苦難が多いけれども、その苦難の人生において、仏さまの教えにならいひとすじに歩んでいきます。その教えを学び、行ずることこそが、さとりの世界、理想の境地であるのだから私たちはなんと幸せなことでしょう。 いま天地にも陽の光がうららかにふり注いでいます。
私たちも天地も一緒に、永遠の救いが今ここに現れているようです。
(二)
日に夜に励む もろびとに
彼岸の花の 美しさ
ああ 爽やかに この宴
妙なる調べ 夢ならず
(二)
仏さまの教えの実践として、いろいろな人に財(物)や法(教え)の二施をほどこします。「布施」
また自分をいましめ節度ある生活をします。「持戒」
苦難の多い世の中にあっても、仏さまの教えの通り、日に夜に一生懸命に行じる人々がいます。「精進」
その人たちに、彼岸花や美しく咲き香る草花がほほえみかけています。ああこの情景はまるで爽やかな宴、法悦に満ちた彼岸の宴でしょうか。その宴に仏さまに感謝をしめす法楽の調べが聞こえるようで夢のようです。
(三)
心を定めて 腹立てず
祖先に祈り こめてこそ
彼岸を迎う 親も子も
ああ いまひらく このさとり
嵐もしばし 雪もやむ
(三)
仏さまの教えにしたがい、身も心も正し、落ち着きある生活を求めていきます。「禅定」
また、腹をたてたりすることを慎み、他人を許すおおらかな心を持ち続けるよう努力します。「忍辱」
いま、先祖のご恩に感謝し、みんなの幸せを祈る生活の中で親も子も家族皆でお彼岸を迎えました。
いま本当に分かりました。仏さまの教えにしたがい生きることが彼岸であり、さとりなのですね。「智慧」
嵐や雪、すなわち身や心の悩み、わだかまりがさとりのなかでほぐれていくようです。

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春彼岸に ご両親の供養 小清水 佐藤 勝氏
「古九谷焼き 食器揃え」寄贈

春彼岸前の13日、小清水の紋治さん、佐藤 勝氏がお見えになり、ご両親の供養にと、若い時に求めた一品、下記の写真の通り見事な九谷焼きの食器揃え一組を寄贈してくださいました。厚く御礼を申し上げ、寺宝とさせて頂きます。

 

春彼岸の中日には年回に当たっている方の合同供養を行っていますので電話にてお申し込みください。
法要のあと、おときをご用意します。
例年、残雪が多く、春彼岸に境内墓地の墓参りは不可能ですが、降雪の心配がなくなるころですね。ぜひお参りください。
佐藤 勝さん、誠にありがとうございました。

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護持会総会(世話人会議

4月6日、安住寺護持会総会にて、長年にわたり副檀頭をお勤めいただいた門出の矢代保治さんがこのたび辞任されることとなりました。後任として岡田の小山貞雄さんが就任されましたことをご報告します。

なお、前年度決算、本年度予算について審議いただきましたので壇信徒の皆様方におかれましては別紙にてご確認いただきまして、ご理解とご協力の程をよろしくお願いいたします。

檀頭 小川孫宏
住職 薩美帰一

写真右:このたび副檀頭に就任された、小山貞雄さん 今後とも宜しくお願いいたします。

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土地を寄進  丸山 稔氏

西ノ入バス停、寺号碑のある土地約八〇坪を、丸山鮮魚店店主、丸山 稔氏が、昨秋移転登記までしていただいたうえご寄進くださいました。厚く御礼を申し上げ、ここにご報告いたします。今後、集落の皆さんと有効に使わせて頂きます。誠にありがとうございました。

 

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お釈迦さま 降誕会(ごうたんえ)

4月8日はお釈迦さまの誕生日です。
安住寺では月遅れの5月8日に、お祝いの甘茶を用意します。
皆さま、ぜひお参りください。

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木彫・「達磨大師レリーフ」寄贈
門出 中村郁夫氏 平成25年1月

中村さんは以前体調を壊し入院したころ、ふと木彫りに興味を持つようになったそうです。元気になったら是非やってみたいと思いを募らせ、無事快方となってからは、柏崎の木彫りの会主催の草住久夫氏の会に入会。しだいに上達するとともに、更に大元の師匠である長野県安曇野の中村紘一先生にも指導を受け、元来まじめ一筋の人であった為、先生にかわいがられさらに上達していったとのこと。

幾多の作品、特に竹や自然木を素材にして筒や、ざるに昆虫を止まらせた繊細な作品は見事なもので、地区の人々も驚嘆され、私の耳まで届いていました。

ある法事の時その話をじかに伺うことができ、中村さんはすばらしい趣味を生かして人生を楽しんでいることをあらためて知りました。

近年地元の市展に出品され、見事に新人奨励賞を受賞したそうです。
作秋十月に第8回柏崎木彫の会作品展が柏崎エネルギーホールにて開催され、他の作品もふくめ拝見しました。
その中の「達磨大師レリーフ」はまだ未完成だが、中村紘一先生から更に指導を受け彩色をほどこし完成の暁には菩提寺に寄贈したいとの有難いお話。本年正月の早々、八日に持参され、見事な達磨さんの額を頂戴しました。永く菩提寺の寺宝として大切にさせて頂きます。
益々のご活躍を期待しております。誠にありがとうございました。

実物はとても迫力を感じる素晴しい作品です 中村郁夫さん 誠にありがとうございます

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編集後記

この春、娘が南鯖石保育園を卒園し、鯖石小学校に入学しました。あっという間の3年間でしたが先生方と地域の皆さんのおかげで日々成長し、すっかりたくましくなりました。少人数の保育園では、先生と生徒、地域の皆さんが強い絆で結ばれていることを実感します。

心の通い合う人間関係を築くための大切な時期を南鯖石保育園で過ごせたのは本当に幸せなことだと思います。ぜひ保育園の発表会などの行事には足を運んでみてほしいと思います。きっとお互いに喜びを感じ合うことができると思います。

祐元・舞


観音さまの頭がちょうど埋まったくらいでしょうか? 子どもがスコップで掘ると・・・ありました!(高さ3.4メートル)

昨年の大雪ほどではありませんが「安住寺特設ゲレンデ」は今年もかなりの積雪量でした
子どもたちは今年で優月(ゆづき)6歳、一帆(かずほ)4歳になります

 

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