安住寺だより

第51号

暑中お見舞申し上げます

連日暑い日が続きます。各地で大雨による被害が報道されましたが、当地はほとんど雨の降らない梅雨となりました。くれぐれも体調の管理には留意されて良いお盆を迎えてください。(編集作業中、各地に特別警報が発令。心よりお悔やみ申し上げます)

六月に小学校の全校登山にて、八石山へ登りました。八石城址、上八石、中八石、下八石と、登っては下り、また登りという難コースです。

上級生が一年生を励ましながら助け合い、目的を達成する毎年恒例の行事です。
ふるさとの美しさを実感して、先生も親も子ども達と充実した一日を過ごし、山頂より見下ろす風景に感激しました。
ぐるりと見渡せる展望の良さに歓声を上げる子ども達のように、元気で夏を過ごしたいと思います。

八石山
標高こそ低いものの不動滝(ふどうたき)屏風滝(びょうぶたき)、十三ケ滝(じゅうさがたき)といった名瀑を抱いた八石山。その山嶺は「大仏の寝姿」に例えられています。登山コースが豊富なため子どもから大人まで気軽にハイキングを楽しむことができます。四季折々に応じた風景は登山者を飽きさせず、新緑や紅葉の時期は特におすすめです。 山頂は上八石、中八石、下八石の三峰に分かれています。
山の形は「大仏の寝姿」

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お盆参り
盆内(ぼんうち) 施食(せじき)法要のお知らせ

※とうば供養をされる方は、お電話ください
地区ごとの日程は次の通りです
7月
27日(金)高柳地区
28日(土)南鯖石地区
29日(日)西ノ入地区

各地区の日程に都合の合わない方はご連絡ください。(おときの用意があるため) 
昔から親しまれてきた大切なお盆の行事です。
今年も各家のご先祖供養をしましょう。
また、新盆を迎えるご家庭の皆さまには特にお参りしていただきたいと思います。

10時 施食法要
法 話
12時 おとき

0257(27)2041 安住寺

閻魔堂とえんま市の歴史

閻魔堂の歴史は古く、天平年間(728~749)聖武天皇の発願で建立されたようです。現在の建物は明治時代の再建で棟梁は番神堂を作った宮大工、藤田宗吉。

火災により詳しい資料は残っていないそうですが、聖武天皇の時代に祭礼が行われ多くの人々が参拝に訪れたことが分かります。

文化四年の記録を見ると祭礼にあわせて様々な興行が行われ露天商が集まり、さらに境内で馬市も行われるようになり多くの人でにぎわった。「軽業」「手踊り」「からくり」などの見世物が十四日の夜から興業していました。

昭和の時代には現在の市役所付近の空き地でサーカスの興行があり、えんま市が近づくと、象や馬、ピエロが町を歩き宣伝したそうですね。私も子どもの頃にオートバイの曲芸を見た記憶があります。現在でも境内でお化け屋敷の興行があり、昔の面影を感じることができます。ふるさとを離れて暮らす皆さんにも、懐かしい思い出がたくさんあることと思います。ぜひ、久しぶりに訪れてみてください。

「越後国柏崎町閻魔堂略縁起」寛永7年(1710年)
「此の堂は、聖武皇帝の御願閻魔王座像泰廣王等の九躰各禮盤座以上行基作・・・護念上人慈応此の堂に住し、引声念仏の式会い間にたゑず毎年十五十六日、諸人群集せり郷俗是を閻魔祭りという・・・」
「白河風土記」文化四年(1807年)
「此町ノ南片側ニ毎年五月十六日ヨリ十八日迄閻魔祭ト号シ堂前ノ町ニテ市ヲ立ル諸商見セモノ類出テ賑ナル祭ナリ・・・」
「中村篤之助 旧新雑誌」
「明治十年 十五日青天 午後ヨリ閻魔市賑ヤカナリ、近在ノ人モ輻湊シテ大道店モ軒先ニ連リ境内ニハ忠臣蔵ノ餝人形、西洋手品、魚身人頭、但両頭、知恵ノ近経等、見世モノ小屋カカリ、カラクリ眼鏡モキタリ・・・」
閻魔堂にお参りする人々の行列
正式には曹洞宗寺院の「閻魔庵」(えんまあん)
ご年配の皆さんにはきっとたくさんの思い出があることでしょう。通りは行き交う人々の笑顔であふれました。

写真撮影 林泉寺副住職 笹川宗行さん ありがとうございました

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お知らせ

仏教講演会と落語会

第一部
「ご縁を頂く」~仏の道・仏への道~
明林寺住職 西田正法老師
第二部
おもしろ仏教落語会
・桃月庵 白酒
・林家 二楽
・入船亭 扇辰 真打三名による講演
日程
平成30年10月27日
柏崎産業文化会館(12時45分開場)
入場無料(入場整理券が必要です)
ご希望の方は安住寺までお電話ください

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編集後記

暑い日が続きますね。

孫たちが七夕飾りを作ってくれました。

たんざくに、どんなお願いごとを書くか尋ねると「梅干しを食べられるようになりたい」と。

ふしぎに思いましたが、保育園で食べ物の好き嫌いはいけないと習っているため、自分が食べられないものを考えたようです。なかなか面白い発想だなと思いつつ、「梅干しは酸っぱいから無理しなくていいのよ」と笑いながら教えましたが、食育って大切ですよね。私たちは生きていく上で毎日多くの命をいただいているわけです。

「生きるということは、たくさんの命の犠牲があってこそ成り立っているのよ。すべての命に感謝してお盆を迎えることが・・・」と話そうとしましたが、孫たちにきらわれそうなのでやめておきました。

さて今年も夏本番、水分補給と少しの塩分を忘れずに体調管理に気をつけましょう。どうぞお体を大切にお過ごしください。

寺族 玲子

埼玉県に住む二十歳になる外孫が送ってくれた写真。夏に帰省すると「西ノ入は涼しくていいね」と話していますが・・・さて?

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