安住寺だより

第55号

謹賀新年

令和に改元して初めての正月を迎えました。
皆様にとって良い年となることをご祈念いたします。
令和二年 元旦

ご報告 「両祖大師、安住寺ご開山像」が見事に修復されました

開眼法要

住職勤続40周年表彰を頂き退董した記念にと、かねてより計画していた修復がようやく完成しました。
両祖大師、ご開山像は長い年月を経て傷みが激しい状態でしたが、このたび写真のように修復され、めでたく開眼の運びとなりました。

ご挨拶

昨年、本山にて住職勤続四十年の表彰を頂いた記念として、自分の最後の仕事にと「両祖大師とご開山像」の修復を考えておりました。このたび見事に完成し、皆さんにお披露目、開眼法要をお勤めすることができました。
しばらくの間は、位牌堂の前机にて見やすい位置に安置していますのでぜひお参り下さい。
昨年を振り返れば各地で大きな災害が続き、心を痛めることが多くありました。本年が良い年となるようご祈念いたします。
東堂 薩美帰一


年の瀬、観音講にて今年一年の供養収めと開眼法要。お集まりの皆さんにお披露目できました。今年も一年間お疲れ様でした。

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最近の気になる話題 裏山を見上げて思うこと

毎年のように豪雨による災害が発生して尊い命が失われてしまいます。隣県でも目を疑う様な被害の様子が報道されました。
大きな川が氾濫した様子をテレビで見ていた子どもたちは「もしもこんなになったらどうしよう?」と、大自然の驚異に唖然とするばかり。

さて本来、森林が果たす治水能力のことを子どもたちに教えたいと思っていますが、よく考えてみると私も緑豊かな大自然の中で育ったのにそんなことを考えるようになったのは最近のことです。
林野庁の資料に「漫画で知ろう 森の働き」というのがあり、子どもにもわかりやすいイラストでとても好評でした。

自分が生まれ育った里山の素晴らしさを教えるのはとても大切なことだと思います。
近ごろ、身近な人と森林の利用や管理について、話題になることが多くなりました。また、西ノ入奥地の杉材がオリンピック選手村に続き、柏崎新庁舎の議場に使われるなどといったニュースも、世間の関心や意識を高めるには良いことだと思います。

数年前に話題になった「里山資本主義」という本の中で、「CLT」という次世代の建築材料として注目されている集成材が紹介されていました。海外ではすでに実用化されており、日本国内でも期待されているようです。木造による高層建築が可能になるので、今後ますます森林の利用が進むきっかけになれば、と願っています。

森林を有効に使い、その恩恵にあずかることにより、災害を未然に防ぐことにもつながるという里山の素晴らしさにもう少し目を向けてみたいと思います。

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旅のお誘い 団体参拝旅行 柏刈・小国寺院主催「富山名刹巡りの旅」

令和二年六月二十五日(木)~二十六日(金)

源義経が奥州へ落ちのびる途中、にわか雨が降り出し弁慶が岩を持上げ雨宿りしたという伝説の雨晴温泉へ。
富山湾の宝石「白えび」は特に有名ですね。
海に面した露天風呂は、能登半島から氷見海岸、富山湾、立山連峰まで見渡せる宿「磯はなび」に泊まります。

勝興寺(浄土真宗 本願寺派)
広大な境内には、本堂をはじめとする12棟の建造物が重要文化財に指定。本堂は勝興寺住職より還俗して、加賀藩主第11代を継いだ前田治脩の支援を受け、西本願寺の阿弥陀堂を模して寛政7年(1795年)に建立。これら重要文化財12棟は江戸時代中期から後期にかけて建てられました。

佛石寺の「仏舎利塔」(曹洞宗)
能登半島・二上山国定公園の内にあります。
1200年前の昔より歌人 大伴家持ゆかりの万葉の地として、眼下に富山湾を一望し、その海越しに3000メートル級の立山連峰をのぞむ大変風光明媚な聖地です。
日本初の本物の博物館「コスモアイル羽咋」
人類初の宇宙飛行や、アポロ計画による月面着陸で活躍した宇宙船を展示。人類の宇宙開発史を振り返ることができます。

加賀前田家ゆかりの「高岡古城公園」と「射水神社」
高岡古城公園は、加賀藩初代藩主の前田利長公が築いた高岡城の城址を明治時代より公園として開放したもので、昭和40年に富山県指定史跡、平成27年に国指定史跡として指定されました。
その中心に佇む射水神社には四季を通じて朝夕に多くの方がお参りされ、その姿は昔も今も変わりません。

日 程 6月25日(木)~26日(金)
旅 費 38.000円
申込み 安住寺に電話で ℡ 0257-27-2041
皆様のご参加をお待ちしております。

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ご報告 小清水地区、大倉学さんの知人、板谷有希子さんより「亡き両親の供養のために」

板谷さんのお母様、桂子さんは生前中に仏画や水墨画など多くの作品を残した方だそうで、このたび知人の大倉さんを通して安住寺に奉納してくださいました。
今は亡きご両親の供養になれば、とのことで大切な遺作をいくつか頂戴しました。
その中の「孔雀明王」は位牌堂に飾ってありますのでお寄りの際はぜひお参りください。

画・板谷桂子「孔雀明王」

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新春の行事予定

涅槃会(ねはんえ)(だんごまき)
三月十五日(日)
午後一時半より法要・だんごまき
(二月十五日はお釈迦様の命日です。安住寺では毎年三月十五日に近い日曜を予定)
春の彼岸(ひがん)法要(ほうよう)
三月二十日(金)春分の日
先祖供養・年回法要
午前十時より法要・おとき(とうば供養をご希望の方は連絡ください)
年末の大掃除。令和2年が良い年になりますように。

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編集後記

我が家の三番目(次男 航成)がいよいよ来春には小学生になります。保育園生活で最後の発表会をとても楽しみにしていました。
例年通り子どもたちは元気いっぱい可愛らしい歌やダンスでとても賑やかです。いつもながら先生方の指導には感心させられます。小規模の保育園だからこそ大きい子が小さい子たちに対してやさしくお世話をしてあげることが自然と身についています。南鯖石保育園で子どもたち3人がお世話になり、先生方、職員の皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。今はクリスマスまでにランドセルの色を思案しているようですが、子どもたちの未来がより良い時代になるよう願うばかりです。
皆さま、新年も宜しくお願い致します。

みんなが主役。工夫を凝らした発表会で最高の一日でした。

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